■古くから今日の都と北陸を結ぶ交通の要所として、宿場町として栄えてきた今庄での暮らしをご紹介します。

福井県のほぼ中央に位置し、東と南は分水嶺で岐阜県、滋賀県に接しています。宿場として栄えた今庄は、京の都と北陸を結ぶ要町であったため、歴史上に数多くのドラマを残しました。今もその遺産に当時を偲ぶことができます。

かつての今庄の宿にあたる旧街道沿いには、1060メートルにわたって家屋が櫛の歯のごとく立ち並び、当時の面影そのままに軒を連ねています。美しい町並みは今庄町並み保存委員会によって保存されており、本陣跡や制札場など、主要な所には看板が建てられ解説が書かれています。



今庄は福井県のちょうど真ん中あたり、嶺北と嶺南の境目のような場所にあります。南に敦賀市、北には越前市と繋がっています。古来、今庄は北陸と京、越前と若狭を結ぶ北国の玄関口として「交通の歴史」とともに生きてきた宿場町です。今庄宿は、近世に最も栄え現在の街並みもその面影を残しています。今庄地区には代々続く家も多く、大家族での生活もよく見受けられます。

その中でご先祖様から代々受け継がれてきた風習や料理などを現代でも大切にし、親から子へ、子から孫へと伝えているのです。

集落ごとの神社の祭りも、今庄という田舎ならではの土着感があり他の土地の人の目に触れることはあまりありませんが、機会があればぜひ一度ご覧になって下さい。